ろうそくが集落をてらす夜


少し日がたちましたが、2月最後の土曜日、1年前はコロナ感染の拡大で中止となった「灯の回廊」が再び行われました。



飲食ブースや大きなアトラクションは予定されず、私たちが活動する大原では夕方からろうそくを灯す雪の穴堀りがなされました。


シャベルを手に、一定の間隔で穴をあけていきます。今冬は新潟市も上越市も厳しい寒さと大雪で、どこに行っても除雪をしていた気がします。

けれどこの日の作業は、集落の人と話しながらの楽しいものでした。

1時間ほどして雪が夕方の寒さで再び硬さを増す頃、集落の道路に沿うようにろうそくに灯りがともされます。

小さな白い空間に灯されるろうそく。作業をする人たちの様子が、静かに灯りを反射して美しいな、と思いました。薄暮のなか、青をまとう雪の室でオレンジ色の灯りが揺れます。


夜、赤ワインを片手に再びろうそくの灯る大原を歩きました。満月に近い月が道を照らします。寒いけどあたたかい時間でした。

里山BOTANICAL

新潟のデザイン会社 U・STYLEが立ち上げたローカルブランド。上越市安塚にある小さな素材を丁寧にひろいあつめながら、里山の価値やストーリーを伝えていくプロジェクトです。

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