ミラノで出会ったボタニカル

以前、ミラノのあるボタニカルガーデン「オルトボタニコディブレラOrto Botanico di Brera」に行った際、赤紫蘇が目にとまりました。梅干しを作る際に使う、幼い頃から身近な植物です。

イタリアのボタニカルガーデンでは、日本で身近にある植物なども研究対象として植栽されています。植物への深い洞察がベースにあり、そこから食や芸術、文化などに昇華していく様相を、ミラノでは街中から感じ取ることができました。

新潟県上越市の中山間地に位置する安塚は、過疎と高齢化が進む一方、棚田など魅力的な風景をもつところです。私たちはミラノで感じた植物への深い敬意や洞察を胸に、この地にローカルブランド「里山ボタニカル」を立ち上げました。

安塚の里山には、様々な種類の樹木や植物が自生しています。一見、何気なく、ただ生えているだけに見える植生も、丁寧にみつめてみると、それぞれ愛おしく感じられるような個性や、深いストーリーをもっていることに気付きます。

けれど、その植生の価値を見出し、それらに敬意をもった暮らしや文化には、まだなかなか出会えない様に思います。安塚の里山に小さな植生や環境、先人より受け継いできた棚田の美しい風景をより深く理解し、尊重する生き方をつくっていけたら。

そんなことを想いながら、この地に暮らしています



里山BOTANICAL

新潟のデザイン会社 U・STYLEが立ち上げたローカルブランド。上越市安塚にある小さな素材を丁寧にひろいあつめながら、里山の価値やストーリーを伝えていくプロジェクトです。

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