お米をつくる。“生きる”をつくる。

栽培期間中、農薬や化学肥料を使わずに育てた米で、「麹チーズケーキ」を作り始めて3年目になりました。


私たちが展開する地域ブランディングのなかで食がもつ伝達力に気づき、その後のキッチントラック事業から生まれた麹チーズケーキに、私たちなりに社会へのメッセージを込めてきました。

麹チーズケーキのベースとなっている麹は、上越市の安塚区で私たちが育てた五百万石という酒米からつくっています。代表・松浦が生まれ育った土地で、担い手がいなくなる寸前の棚田で始めた、農薬・化学肥料を使わない米作りは、ズシンとした体験を私たちに与えてくれています。

放っておくと大量に生えるヒエやコナギの除草は、今年ずいぶんと進化し、昨年感じた“果てしなく続く感”にサヨナラすることができました。さらに、稲がもつ自己回復力に感動する出来事もあり“イネってスゴイ“と思うばかりです。

土質や水、畦やその周辺も含め稲が育つ環境を整えることが、大切なのかな。そんな風に最近は思うようになりました。

このように雪深い山間地をフィールドにスタートした米作りですが、今では田んぼの周りの里山へと関わりが広がっています。里山には様々な植生があり、それらがこれからの私たちの「生きる」に有用に働くのでは?という感覚を抱いています。そこに眼差しをもち、デザインというフィルターを通しその価値を再構築したい、と考えています。


里山BOTANICAL

新潟のデザイン会社 U・STYLEが立ち上げたローカルブランド。上越市安塚にある小さな素材を丁寧にひろいあつめながら、里山の価値やストーリーを伝えていくプロジェクトです。

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