がんばってくれて、ありがとう
今年の稲刈りが、先日無事に終わりました
この夏、新潟県内は雨が降らず、梅雨があけた7月20日ころから猛暑続きでした。
「そのうち降るかな」とのんきに構えていましたが、8月に入ってすぐMANDOBAの田んぼが乾いてヒビ割れているのを見て、考えを変えました。
天水田で、頼みのため池の水もほぼなくなっています。
「やらないよりマシ!」と、軽トラックの荷台に乗るだけの給水タンクを積み、くねった山道をのぼって田んぼに辿りつきます。バケツで稲の根元に水をやり、ホースで散水する日々。コンクリートのように固くなった粘土質の田んぼ。驚いたことにカチカチな土の塊を破り、稲は水を求めて根を下に伸ばしています。 「稲、がんばって!」声をかけながら水をやります。
渇水を乗り越え、等級も「一等米」に
朝夕の寒暖差から生まれる朝露に助けられ、稲は吸収できる水気を吸い取って生き延びているようにも見えました。
どうしても水やりができない日が2~3日ありましたが、不思議なことにこの地域だけ雨が降ってくれました。
そして、なんとか迎えた稲刈り。 昨年よりやや少ない収量でしたが、品質検査では今年も1等米となりました。 炊いた時の香り、ツヤ、モチモチ感がとても美味しいコシヒカリでした。
同じ地域のJA管内では1等米が1割に満たない現在、このように実ってくれた稲たちに感動さえ覚えます。酷暑を乗り越えた生命力あふれるコシヒカリ。 「よかったね、がんばってくれてありがとね」 厳しい環境を生き抜いた稲たちに、今は感謝の気持ちでいっぱいです。
0コメント